7月11日 大井川上流


写真:6寸イワナ

今日は、TATSUYA君との釣行だ。
0:30に迎えに来てもらい、大井川上流に向けて出発する。
聖沢に入りたいが、私の行く時間では何時でも先行者が居る。「今日はどうかな〜?」と思い少し期待して林道を走るが、聖沢橋の手前・・・やっぱり居ました!しかも先週と同じ車である。
どうせ駄目だとは思っていたが、チョットがっくりする。気を取り直して、上流の二軒小屋に向かい、西俣か東俣に入る事にした。

二軒小屋に着くと空は少し明るく成りかけて来た。
支度をしていると、おじさんが一人近づいて来て「東俣に入る」との事なので、私たちは西俣に向かう事にする。

林道を少し歩いた所で入渓し、早速竿を出す。TATSUYA君は、餌釣りなので川虫取りに夢中だが、なかなか取れないようだ。仕方なく2・3匹の川虫で釣り始めると直ぐに当たりが来ているが、型は小さいようだ。私の方はと言うと、やっぱり小さなイワナしか掛からない。しばらくやったが駄目なので、林道に上がり上流を目指す事にする。


写真:バカ長のTATSUYA君は
辛そうです。



しばらく歩いて、林道から降り竿を出すが風が強くなり、釣り辛くてどうしようもない。TATSUYA君の方は、相変わらず川虫が取れないでいる。林道で捕まえたバッタを使うが、やっぱり駄目みたいだ。「風が止むまで、林道歩こうかぁ」また林道を歩き始める。TATSUYA君はバカ長なので蒸れて大変そうだ。



そろそろ風もおさまり川に降りようかと思った時、流れが細くなった気がする。
「あれっ?もう少し行ってみようか」
やっぱり明らかに流れが細くなっている!上流に堰堤が有るのは知っているが「もうそこまで来ているんだ!」しばらく歩くと遠くに取水提が見えてきた。
「取水提を越えれば爆釣?」期待に胸を膨らませ、足取りも軽くなる。
取水提まで来て、またまたビックリである。“西俣起点”と言う看板が有るではないか!取水提を越えると二又になっている。「もしかしてここって“N”と“K”!」
自分の中では“日帰りでは来れない場所”と勝手に思い込んでいたので、眼中に無かったのだ。
「左の川、多分小西俣だと思うけど行ってみようよ」“小西俣”と思われる左に入る事にする。後で車に戻ってガイドブックで確認するまで、“小西俣”と確信は持てなかったのだ。


写真:TATSUYA君大物取りこみ中

少し歩くと直ぐに渓相も良くなり、早速竿を出すと大きなイワナが飛び出してきたが、鉤掛かりしなかった。次のポイントでも出た!これも良い型だったが鉤掛かりしない。TATSUYA君を見ると川虫が結構取れているようだ。「TATSUYA君、今デカイのが2回出たよ。こりゃー期待できるんじゃないかい。(チョット興奮状態)」
TATSUYA君に先行してもらおうと思うが、じっくり釣っているので、直ぐに抜かしてしまう。
餌釣りの良いポイントは、竿を出さずそ〜っと回り込んでどんどん釣り上がって行くが、最初の2回以来反応が無くなってしまった。
TATSUYA君とはだいぶ離れてしまったようだ。少し眠っていると追いついてきたので聞いてみると、なかなかの釣果らしい。今日のイワナは水面に興味無いらしい。やっとの思いで2尾釣れるがいずれも18cmと型が小さい。ふと気がつくとTATSUYA君にイイ当たりが来ている。すかさずカメラを取り出し構える。タモに収まりそうに成ると走られる・・・この繰り返しだ。何とか取り込んでみると9寸の良型のイワナだった。その後はTATSUYA君は釣れるが、私の方はダメだった。

帰りの林道からは川が見えるので、魚を探しながら歩いていると、大きなイワナを発見!
すかさず「TATSUYA君、釣って来てイイ?」返事も聞かずに渓に降り、岩の上から見てみると水面には虫が飛んでいる。あの虫をイワナ君は狙っているんだろうか?虫の群れている所へ毛鉤を落としチョンチョンとやってみる。しばらくすると岩陰から「ヒュゥゥゥーバコッ」表現が上手く出来ないが何とも言えない最高の一瞬である。しかしイワナは毛鉤をくわえるのに失敗した。
胸がドキドキしている。凄い迫力!これだからやめられないんだ。あの一瞬の事はスローモーションで覚えている。今まで味わった事の無い感覚!魚が大きかったからか?掛ける事は出来なかったが、きっと夢にまで出てくるだろう。




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