9月25・26日 大井川上流

遂にこの日がやって来た。
連休の無い私は、渓泊まりでの釣行経験が無いのだが、交渉の末火曜日に休みを貰って今回の渓泊まりが叶ったのだ。今シーズンの最後の釣行は思い出深い物に成りそうだ。

何処へ行こうか迷ったが、先々週林道が壊れこの時期大井川の奥に入り難く成っている事も有り、どうせなら一番奥まで行っちゃおうと決めた。

バイクに乗り林道を走り出すと、すぐに崩落した場所があり急いで通り過ぎ、畑薙橋まで来ると本流は先週と変わらず濁流状態だ。未だに台風の影響なのだろうか?滝見橋を過ぎた辺りの流れを見ると、水量は多いものの水は澄んでいる。「帰りにここら辺で竿を出して見よう。」台風などで9月に成ってからダムや本流育ちの大物狙いが出来ずにいたのだ。

二軒小屋に着く頃には尻がやたらと痛くなっていた。泊まりの装備が入ったザックが肩に食い込みこちらもかなり痛くなっている。一服して早速林道を歩き出すが、台風15号の時に崩れたと思われる場所がすぐに現れた!7月に来た時には3つ目の橋までは何処も崩れてはいなかったが、この分では中々距離を稼げないかも知れない。結局3つ目の橋まで少なくても10ヶ所以上は崩れた場所が有った。この先はまだ来た事が無いが、簡単には取水提まで行けそうも無いだろう。

流れの中にイワナを見つけると早く釣りたくてしょうがなくなり、テン場を見つけテントの設営を済ませる。
暗くなるまで釣るつもりなので、とりあえず焚き火用の薪を集め始め1時間ほど掛かり準備完了!
昼飯は買ってきたおにぎりを食べ、身軽に成った体で釣りあがって行くとすぐに小さそうなイワナが毛鉤に食いついた!と思って合わせたが空振りだった。

今日は空振りの多い日だ!
そんな事を思いつつ少し集中力が欠けて来た頃だった。バコッ!「出たっ」ちょっと合わせが強かったのか一瞬イワナは宙に浮いたようだが結構重たい。
近くに寄せて抜き上げると良型のイワナだった。

取水提まで釣り上がったが良型が3匹釣れてご満悦状態だ。小さいのは明らかに分かる混血ヤマトで、良型は純血に近いようだ。そう言えば今まででも良型だとなぜか純血ヤマトみたいだけど・・・なんで?偶然かな??

時間を見ると3時に成っている。ここからテン場の下流まで歩いて行けば夕まずめに丁度良いだろう。

期待していた夕まずめは全くダメだった!最後の最後テン場近くまで来た時のチビ1匹に終わってしまった。

テン場に着き火を起こしている時失敗に気が付いたのだが、刺身で食べるイワナを〆ていなかったのだ。多分野〆状態のイワナの身は死後硬直でプリプリ感が損なわれているんだろう。
さばいて見るとやはりと言った感じだ。

毎日魚をさばいているが、渓で造るのは想像していたより上手く出来なかった。まな板替わりの小さな板はぐらぐらゆれるし、包丁の替わりに鉈で、しかもしゃがんでいるのでは思うようには行かないのだ。
汚い出来の刺身をつまみに酒を飲み始めると、辺りは真っ暗に成って来て、焚き火の火がやけに眩しい。
1人で飲む酒は少々寂しい気はするが、滅多に味わう事の出来ない貴重な時間なんだと思いつつ、一気に酔いが回って行くのを感じる。
1gの酒はあっという間に無くなってしまった。
テントに潜り込み横になると、知らないうちに眠りについていた。

翌日はこのまま下って、滝見橋付近で竿を出すつもりでいたので、支度を済ませて林道を歩き始めた。食料が減ってはいるがザックがやけに軽く感じて、足取りも軽くあっというまに二軒小屋まで来てしまった。ここまで来て思い出した!焚き火の後燃え残った薪をそのままにして来ちゃった!ヤバッ
ちゃんとした釣り師はそんな事はしないでしょう。さすがにゴミは残らず持ってきましたが、それだけが気がかり・・・

本流の釣りはと言うと、チビイワナばかり!もっとあまごが居ると思ったのに・・・
1匹だけ良型のあまごを掛け、手に取った瞬間に逃げられてしまった。う〜残念!

これで今シーズンの釣りも終わってしまった。
来年も渓泊まりでの釣行を実現しようと思う。
何時かは、尺上あまごを釣り上げるのだ〜




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