5月15日 大井川支流

 今年はまだヤマトイワナを釣っていないので「純粋なヤマトが見たい!」
と言う事で、V沢を目指し登山道を登っていた。吊橋まで来て流れを見ると、濁っては居ないが結構水量が多いようだ。「白泡いっぱいで毛鉤を流すポイントが少ないかなぁ」などと思いつつ先へと進んだ。

写真:登り初めて直ぐの山道から

 以前吊橋からは入渓した事が有るのだが、その上流へはまだ行った事が無いので、今日は入渓ルートを確認しておきたかったのだ。地形図を見ると尾根に出て直ぐに谷へ下降すれば近いようだが、下降地点が分かるだろうか?

 吊橋までは快調に来たがその後の急登でバテバテとなり尾根筋に出た頃に休憩を入れ、その後注意して辺りを見ながら歩いていると赤テープを発見!

 渓に降り立ち早速釣り開始なのだが、やはりポイントが少ないのだ。白泡ばかりで中々緩い流れが見つからない!


 それでもポイントに成りそうな所に毛鉤を打つが、全く反応が無いのだ。
 
 釣れないと言い訳を考えたく成る。
「チョット水量多かったかな」
「所々雪も残ってるし・・・水が冷たすぎ!」
「餌釣りの用意もしてくれば良かったよ」
「魚居ないんじゃない?」

そんなことは無い!
ただ下手なだけです。


 なんだかホントに今日は釣れる気がしなく、ヤマトイワナは諦めて本流でアマゴを釣りたいなぁ・・・そんな考えが沸いてきたのだ。

写真:少ないポイントの1つ
 
 11時過ぎ早めに移動する事にした。
後から考えるとこの時の選択がラッキーだったのだが・・・
 普段トレーニングなど全くしてなく、体がなまっている。そこで今日は何時もの日帰り用のザックではなく、65gのザックに必要無い物まで詰めて来たのだが、帰りの山道では足がパンパンに成ってしまった。

 林道まで来て一服し、さあ次の釣り場へ移動しようと思いバイクにまたがるがエンジンが掛からない!?
なぜ?どうして?・・・ん!
ゲゲッー!
なんとプラグの所のコードが綺麗に切断されてるじゃん!

 時間が止まった。頭は真っ白。チョトパニック中です・・・


 冷静に考えよう。たしか車からここまで17〜18キロ位有るな。普通に歩くスピードなら時速6キロ位?バイクを引きずってだとどの位?ダート道だし3キロか4キロ位。5〜6時間掛かるかな?今2時で・・・ライトは無いし暗く成るのは嫌だな!とにかく急ごう。

 きつかった!長い登りを目の前に「バイク置いてっちゃおうかな」と言う気持ちを押さえ、車に辿り着いた時には4時間半経っていた。

 もし夕方の下山だったなら、真っ暗な林道を・・・子供の笑い声が・・・あぁ〜考えたくない!

 今シーズン初のトレーニングにしてはきつ過ぎる1日だった。




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