9月25日 井川支流

以前、寸又の支流での帰りに知り合ったTさんとはメールで情報交換をしていたが、25日に一緒に釣りに行く約束をし、今日の日が来るのを楽しみにしていた。

アプローチの登山道では心臓バクバクで汗ダラダラの私に比べ、Tさんは汗ひとつかかづ涼しげな顔をしていた!「ゆっくり行きましょう」と気を使って貰い、私の遅いペースに合わせてくれた。
吊り橋の所で渓を見てみると水量の少なさに驚いた。こんなんでは竿を出す気には成れないが、目的の入渓場所は取水提の上だし、大丈夫とは思うのだが・・・
一服して再び登り始めると、成れて来たのか少し楽に成って来たようだった。途中蜂の巣が有り、Tさんが顔を刺されてしまったが、幸い痛みも少なく腫れもすぐに引き安心した。登山道脇に注意書きが有り 『姫スズメバチの巣があり静かに通過するように』 と有ったがホント“姫”で良かった。


川床に降り立つと、釣り橋の所より水量も有りチョット安心!つーかテンカラには丁度イイんじゃない♪
Tさんは、餌とテンカラの用意をして来たが、先ずは餌で様子を見ている。
1時間ほどやったが二人ともまったく反応が無い。水温を計って見ると4.5℃とかなり低く、毛鉤では難しいかも知れないと思ってしまった。

そのうちTさんが岩陰に魚を発見!餌のミミズを魚の目前に投入・・・食えっ・・・食えっ・・・祈るように見ていると、ついに餌に食いついた。ついさっきまで二人でボーズの心配をしていたのだが、これで一安心である。

一匹目が釣れたTさんに先を譲ってもらうと直ぐ、釜に魚影を発見した。しかも何匹か居るので良く観察して見ると、少なくとも大、中、小の魚が浮いては沈んでと繰り返している。水面の餌を探してるのか!絶好である。
“大”の少し上に毛鉤を打って見たが、何の反応も無く無視されたようだ。2・3投すると、横から“小”のやつがチョビチョビしゃしゃり出て来た。気付かれたくないので合せと抜きが一緒に成って、魚は一気に空中に飛んだ。凄く小さいと思ったら22cmほど有ったので、もしかして“大”くんは相当な大物か!?
期待が膨らみ釜を覗いて見ると“大”くんか“中”くんか分らないが一匹はまだ居るようだ。Tさんに知らせると、毛鉤を食う所を見ようと釜の横で見物している。イイ所見せたいなぁ・・・

何投目かで丁度良い所に毛鉤が流れている。魚の上を通過してダメかと思った瞬間、魚は体を反転させ食いついた!なかなかの手応えである。期待の尺とはいかないが、28cmの良型で綺麗なヤマトイワナだった。弱らないように急いで写真を撮りリリースした。その後この釜でTさんも何匹か釣り、まだ反応が有ったが先に進む事にした。

魚が浮いている釜や淵が多いので、中々先へ進めないのだが、ポイント毎に反応が有り楽しくてしょうがない。

Tさんはテンカラ竿に持ち替えている。一服しながら見ていると、直ぐに良型を釣り上げた。 「まだ荒して無いから釣れると思うよ」 Tさんの言葉に竿を構えると、流れが緩く巻いている所でライズが有った!早速毛鉤を打つと一発である。岩陰からスーっと出てきて食らい付くまではっきりと見ることが出来た。

しばらくすると巨岩帯と成り、そこら中好ポイントだらけでますます魚影が濃くなっているようだった。同じポイントで釣ってはリリースを何度か繰り返し、また次のポイントへ移動するという感じで、いったい何匹釣ったのかも分らない位に成っていた。しかし今日の目標の尺上はいまだ出ていない。
本当ならこれだけ釣れれば十分なのだが、釣れたら釣れたで 「もっとデカイの!」 って思ってしまうのだ。

気が付くと昼を過ぎ13時に成っていた。余りに夢中に成りすぎて飯を食うのを忘れていたので、ここで握り飯を食い一服いれる事にした。

時間的にあと1時間位しか出来ないが、まだまだ釣りをして居たい気分だった。
休憩後すぐ上のポイントを見ると、絶対イワナが着いて居そうな好ポイントなのだ。ドキドキしながら何度か毛鉤を流すが反応が無い!回り込み巨岩の上へ乗ってやってみると、魚が毛鉤を追って来ているのが良く見える。しかも沢山居る!追っては来るが毛鉤を食わないって事は毛鉤がバレバレなのか!?チョット誘いを掛けて見るとついに出た!手応え十分だ!! が、2〜3秒ほどでバレてしまった。懲りもせず誘っているとバシャっと何度でも出るのだが、毛鉤を食って無い。完全に見切って居るようだ。
まだデカイのが居るので諦めつかず、一服している間休ませて毛鉤を替えて見る事にした。今まで水面に浮くエルクヘアカディスを使っていたが、今度は黒の逆さ毛鉤だ。
一発で来た。水中でキラリと光ったので合せたら、こりゃデカイ!さっき釣った28cmよりも確実に重たい。尺上だ!まぁハリスは切れないだろうと横着をし、ラインを手で持ち抜き上げようとしたが、足元まで来て毛鉤が外れてしまった!!横着をせず、岩から降りて慎重に取り込めば良かったよ。

最後に悔しい思いをしたが、本当に楽しい一日だった。
早く来シーズンが来ないかなぁ・・・




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