薄明るくなり駐車場に着いて一服していると、一台のバイクがこちらに向かってきた。
隣の車の人なのだがどうも様子が変なのだ。近づいて挨拶をすると4月に一度会った事の有る釣り人で、どうやらバイクがパンクしたらしいのだ。遠方から3泊で来ているのだが初日からまさかのパンクでそうとうな落胆振りであったのだが、奥まで入ってからのパンクでなく考えようによっては良かったと言えるのだろう。
ゆっくりと支度をしながら色々と話をしていたが、そのうちバイクのガソリンはもう使わないから挙げるといわれ、丁度ガソリンタンクには余り残りが無かったのであり難く頂戴しタンクがマンタンに成ってしまったのだ♪
そんなこんなで明るくなってからのゆっくりとした出発である。今日は夕方に仕事が入り余り奥には行けないので半日コースで良く行く区間に入る事にした。ヒル居るかな〜と思いつつ山道を降りて川床に立ち早速ヒルチェック。以外にも一匹のヒルも着いていなかったので一安心なのだ。
今回家を出てからキンカンを持って来るのを忘れた事に気付き、何件かコンビニを回ったが何所にも売っている所が無かった。そのため今日はキンカンという武器が無く、ヒルがいっぱい居たらイヤだなーと思っていたのだ。
渓に降り立った場所は去年来た時と違っていた！何が違うかと言うと今年は水量が多いのだ。去年来た時はなんでも無い流れだったはずだが、今年は水量が増えテンカラには絶好のポイントに成っているのだ。
逆に去年は良さそうなポイントだったが、今回はダメと言うポイントも沢山有るのだが・・・
早速準備を済ませ竿を振る事3投目、早くも20ｃｍのあまごが釣れてしまった！こんなに直ぐに釣れるのは珍しいのだ。「今日は爆釣かっ」などど思いつつ先へと進む。
2時間後、、、どーもおかしい。最初に一匹釣った後、魚の反応全く無いし走る姿も全然見られないのだ。チョット集中力も無くなって来たので、ここで朝飯のコンビニむすびを食べて小休止する事にした。
いつも魚が着いているポイントへ来て、慎重にアプローチして毛鉤を振り込むと良型のあまごが掛ったのだが、取込む寸前で痛恨のバラシ！ショックである。
気を取り直して次のポイントへ振り込むとまたしても魚の反応が・・・手に感触が残るのみで鉤掛りしなかった。時間は１０時頃で周りを見ると虫が飛び交っている。少し暖かく成り虫も出て魚の活性が上がったのだろうか？
その後何回も反応は有るのだが鉤掛りしてくれない。毛鉤を替えてみて暫くしたらようやく２匹目が釣れた。魚の反応が出始めてからは楽しいので時間が経つのがやたらと早く感じてしまう。
あっという間に１２時半！帰りの時間を考えるとそろそろ引き返さなくてはならない。それでも何だか諦めがつかず竿を振りながら渓を下る事にしたのだが、釣り上がって来たばかりの所で魚が出るわけも無く途中で諦めたのだ。 途中写真を撮ったりしていたので、林道までの上り口まで普通なら１時間位の所を１時間半以上掛ってしまいそこからは大急ぎで車までもどって来た。
今日は結局２匹しか釣る事が出来なかった。朝の早い時間は結構寒く魚の活性も低かったようだ。少し暖かくなり始めて虫が飛ぶようになると、魚の反応が沢山出てきたのだが中々鉤掛りさせる事が出来ずに自分の腕の無さを痛感させられてしまったのだ。 |
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