行ってみたいと思っている枝沢が有った。今回は下流の美味しそうなポイントで竿を出すのをグッと堪えて釣り飛ばし、枝沢のチョット手前から竿を振り始めた。 中々と言うか全く反応無いまま1時間ほどで沢の出合まで来てしまい、一服して沢に入る事にした。今回はこの枝沢にもイワナが居るのか確認してみたかったし、どんな渓相なのかも気に成っていたのだ。 沢に入ってみると想像していたよりも急勾配でしかも荒れてる感じだ。ポイントも少なく何だか釣れる気がしない。本流から遡上止めと成る滝や堰堤が無いのでそのまま釣り登って見る事にした。 よく木の枝に引っ掛けるのでラインを1.5ｍ程短くして、小さなポイントへとキャストして見るも一向に魚を見る事が出来ない。 1尾釣れれば魚が居る事を証明出来るのだが、何も釣れないと居ないのか、居ても釣れないのか分からないのだが、　結局魚を確認する前に嫌に成ってしまい、この沢を下る事にした。 本流に戻り休憩していると天気が良く成ってきた。ぽかぽかと暖かくとても気持ちが良い。思わずその場で横に成ると知らないうちに眠って居たようだ。気分良く目覚めると腹が減っているので昼食にする事とした。レトルトのカレーを温め頂いた。何時も日帰りの時の昼飯はコンビニむすびだが、たまにはこんなのも良いもんだ！ 本流はルアーの練習には丁度良い感じの渓相で、多少のキャスティングミスでも引っ掛けてしまう事は無く、高価なルアーも清々キャスト出来る。｢今日はテンカラでまだ釣ってないが、このままルアーの練習をしていたらボーズに成るかもしれない。｣ふと、そんな事を考えはじめていた。 さっきから絶好のポイントを何箇所もやっているのだが、一向に魚の反応が無い。この場所もダメだろうと思っていると、落ち込み手前の肩の所で、魚がルアー目掛けて猛ダッシュして来た！あっと言う間の出来事だがその場面ははっきりと覚えているのだ。やっとルアーで『釣った』って感じだった。 同じポイントで、今度は流れ込みの白泡の下を探って見ると『ガツンッ』っと来た！さっきのより更に大きなイワナだった。 ルアーって楽しいじゃん！、、、気を良くしたオイラは帰りに堰堤のワンポイントをやって見る事にした。堰堤手前の数十メートルの間には淵が何箇所も有って堰堤まで行く間にその淵でだいぶ楽しんでしまった。テンカラではとても釣れそうに無い所でもルアーには反応が有り、あっという間に時間が過ぎてしまった。肝心の堰堤では不発に終ったが、今日一日でルアーの面白さがだいぶ分かって来たような気がした。