Tさんとは早春にあまごの渓へ行く計画をしたが、暴風に阻まれあえなく釣行中止と言う目にあって以来だが、今回は山岳渓流でヤマトイワナを釣ろうと意見がまとまった。
釣り場に着くと好ポイントの連続で、暫くは釣り飛ばすつもりだったのだが、すぐに竿を出すことに成ってしまった。それが幸いしたのかミミズで様子を見ると言っていたTさんの目印が僅かに動いた。少しして合せを入れたTさんの竿は大きく曲がり、すぐ下で見ている私にも手応えが伝わって来た。
タモが無いので取り込むのに少々手間取っているようだったが、最後はこのでっかなイワナを抜き上げてしまった。
離れた場所から見ていたがその魚体が尺上有るのは確信出来た。写真を撮りメジャーをあてると３５p有った！弱らないうちにリリースし、余韻に浸る間もなく先に進む事にした。いきなりこんなのが釣れ、この先どーなってしまうのか期待は膨らむばかりなのだ。 どーした事かっ！
何度かルアーを追う魚影が有ったが、その後全く反応が無いのだ。餌釣りのTさんにも反応が無いようだ。
反応は無いが好ポイントの連続、天気も見事に秋晴れでこの渓流の雰囲気だけでも楽しむ事が出来る。
テンカラに切り替え毛鉤を自然に流したり誘ったり、色々と試して見るのだが全く反応無いまま昼近くに成ってしまった。
それでも粘っていると、瀬の緩くなった流れの所でギラッとしたのと同時にコンコンと心地良いアタリが、、、すかさずアワセをいれた瞬間？？？今の状況を理解するのに一瞬時間が掛ってしまった。折れた竿に気付き竿を拾い上げると生物反応が有る。毛鉤にはしっかりとイワナが掛っていたのだ！
その後ルアーで釣り上がるが魚を見る事が出来なかった。釣り始めて直ぐにＴさんが35pのヤマトイワナを釣り上げた時には、今日の釣りがこんなに厳しいものに成るとは予想できなかった。と言うか「今日はどんだけ釣れちゃうのか！？」と凄い期待だったのだが、そんなに甘いものでは無かったのでした。
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