前回の釣行では結局1尾のあまごも釣る事が出来ず完全ボーズだった。去年の解禁を思い出すと型は小さいが嫌って程釣れたのだが、今思えば「なに贅沢な考えしてんだっ」って感じで、小さくても良いから「とにかくあまごをの顔を見たい!」  そんな思いでの今回の釣行である。

  一雨降って、条件としてはスンゴク良いんじゃないかと前日から気合が入っていたのだが、仕事が終ってチョットだけ寝てから出発しようと思っていたら熟睡してしまったようで、気が付いた時には4時チョット前で、おもいっきり寝坊している事に気が付いた。慌てて支度を済まして車止め目指して車を走らせた。ただでさえ忘れ物が多いオイラはこんな慌てて出発する時は必ず何か忘れてしまうので持ってく物をよ〜く確認したつもりだったが、峠道に差しかかった時にナイフを忘れた事に気が付いた。竿やシューズなど無ければ釣りが出来ない物と違って、ここまで来たら取りに引き返す程の物では無いので、ナイフは諦めそのまま車止めを目指す事にした。この時点では沢山釣れると思いこんでいたので「ナイフが無いのはチョット痛いなぁ」などと、要らない心配をしていたのである。


 
途中大井川の流れを見ると泥濁りに成っていて、昨晩降った雨の量の多さが想像できた。苦労して奥まで行って釣りに成らないようでは嫌なので、こんな時でも余り濁らない渓へ入ることにした。ここは車から降りてすぐに竿が出せる事も有って入渓者も多く、釣果は期待できず余り気が進まないのだが、近くで他に思い当たる釣り場も無く、しょうがなく支度を済ませて入渓する事にした。
 流れは笹濁り程度で、ミミズで釣るには丁度良いかも知れない。UFCにエントリーしている事も有ってなるべく毛ばりで釣りたいのだが、今シーズン最初の1尾を釣るには餌釣りの方が歩が良さそうなので、取り合えず餌釣りで行く事にした。

 
釣り始めてすぐ枝に仕掛を引っ掛けてしまい鉤を結ぶのに悪戦苦闘!毎年の事だがこの時期しか餌釣りをしないので何時までたっても手際良く仕掛を作る事が出来ないのだ。何度も仕掛を作り直しながら釣り上がって行くが全くアタリが無い。おまけに朝からの強風は一向に収まる気配が無いので釣り難くてしょうがない。
何時もなら嫌に成って「この風じゃ釣りにならん」って、帰ってしまう位なのだが今日は全くそんな考えには成らなかった。とにかくあまごの顔が見たいのだ。

 余りにも強風で釣り難いので、テンカラに替える事にした。この風では当然テンカラをやるにしても厳しいのだが、成れない餌釣りよりはまだましなのだ。
一瞬風が弱くなった瞬間や、毛鉤を打つ方向に風の向きがある所などで毛鉤を打ちながら釣って行くしかないが、流れの中にある毛鉤が風で持って行かれてしまうような時はどうにも成らないのだ。
 何時間も悪戦苦闘していると、やっとの事で魚の反応が有った!毛鉤の手前でUターンしたのだ。「魚は居る」嬉しかった。ここには魚が居ないのかと思い始めていたのだ。これで再びやる気が出てきた。

 
しばらくして絶好のポイントが現れた。流れも水深も石の入り具合も丁度良いのだ。「絶対居る!」  
幸い風向きもバッチグーなので、毛鉤をそっと振り込んだ。
、、、出る、出る、、出るっ!・・・・? ダメ。
もう1度振り込む・・・出ろっ・・出ろっ・・・・でたぁー  心臓がドキッと収縮して止ったようだ。魚の影を見た感じ良型だ! がしかし手にコツッという感触を残し魚は岩陰へと消えてしまった。 悔しさは有ったがチョット嬉しさも残っている変な感じだった。自分が「絶対居る」と思ったその場所で良型が反応してくれた事にミョーに手応えを感じていたのだ。

 最初の1尾はその後すぐに小さなポイントで釣れてきた。15pと小さいがこんな日に釣れた事に、今シーズンの初物ゲットに、素直にメチャクチャ嬉しかった。 魚の活性が上がったのか、何度か毛鉤に反応するが合わせる事が出来ない。しかし反応が有れば飽きる事無く集中力も無くならないのだ。写真上の流芯脇では、ゆっくりと毛鉤を咥えたので合わせると24pのまあまあサイズが釣れ、また大喜びなのだ。

 今回一日中強風で苦戦したが、初物が釣れとにかくホッとした。餌釣りで釣る事が出来なかったのがチョット心残りかな。そろそろテンカラだけで十分な季節に成って来るが、次回は餌釣りもやりたいと思ってしまった。

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