このところ雨が良く降っているが渓の状態はどうだろうか?前回は本流がドブ濁りで支流に入るも増水していてテンカラではチョット厳しかったのだ。餌釣りの用意もしようかと考えたが、出発する前に面倒臭くなって止めてしまった。テンカラだけなら竿、ライン、毛鉤、シューズは車に積んであるので、着替えだけ持って車に乗って行けば良いのだが、餌釣りしようと思うと仕掛を何個か作って、倉庫から餌箱、ガン玉、目印などなど、捜してだし釣具屋で餌を買い求め、、、なんてやってからでないと行けない。たいして面倒な事では無いのだが、そーとー横着なオイラは餌釣りをしようという気に成る時が滅多に無いのである。

仕事を終え車を走らせ、何時ものコンビニをスルーして釣り場へと急いだ。最近気が付いたのだが、何時もはコンビニでむすびを買って昼飯にしているのだが、自分で作って持って行くむすびの方がはるかに美味い。米も海苔も良いものを使って具は好きなだけ入れられるから当然といえばとーぜんである。ちなみにオイラむすびの海苔はしっとり派でございます。パリパリしてるのは炊きたてご飯を巻いて食べる時とかんぴょう巻きの時なのだ。


さて、車は峠を超え川沿いを走るのだが、見やすい所で車から降りライトを照らして流れを見てみると、良く見えないがどうやらドブ濁りのようである。しかし水量はそんなに有るようには見えなかった。車止めに着き取り合えず支度を済ませ源流を目指しす事にした。

川床に降り立つと水量は多いが笹濁り程度、チョット安心したが、ふと前方を見るとブルーシートが見えた。良く見るとそこは天場に成っている。釣り人がいたのだ!少し動揺したが近付いて話して見ると、昨日釣ったが今日は帰るだけだと言うのでまたもや一安心。

厳しい渡渉をしながら釣り上がって行くと、すぐにヘツる事が出来ない所が現れた。高巻くか泳ぐしかないが、高巻くのは結構大変そうだし、寒くも無いので迷わず泳ぐ事にした。

増水で少なくなったポイントを丹念に探って行くが、何度か反応が有ったのみで10pアマゴをスレで一匹釣っただけで4時間ほど過ぎてしまった。何時もは毛鉤なんてなんでも良いと思っているのだが、だんだんと釣れないのは毛鉤が合ってないからかもしれないと思い始めてしまった。こうなると集中力も無く成ってしまい釣り欲が失せてしまう。少し早いが昼飯を食べて一息入れる事にした。

昼寝でもしようかと思ったのだが、まったく眠くならないので釣りを再開する事にした。少しして白泡だらけの流れの中にわずかに緩く穏かに成ったポイントを発見し毛鉤を打ちこんで見た。本当に小さなポイントなので時間にして1秒位しか流せないのだが、毛鉤が上手く沈んだなと思った瞬間ラインがおかしな動きを、、、すかさず合わせると鉤掛りしたようだ。ついに釣れたのだが、魚はナント岩魚だった。この区間にはアマゴしか居ないのかと思っていたオイラは、少し落胆してしまった。

その後も魚の反応が無いまま林道への登り口まで来てしまった。本当ならまだ時間が有るので、もう少し先まで釣って戻ってくる予定でいたのだが、ここまで釣り上がって来てとても厳しい状況に、すでに釣り欲は無く納竿する事にした。

林道をテクテクと歩いている時の事、前方で黒い影が動いたように感じた。50m程先を見ると熊がお尻を向けてたたずんでいるではないか!彼はオイラの存在に気付いて居ないのか?万が一荷物が犠牲に成った時の事を考え、ザックからカメラ、ナイフ、車のキーを取り出し 「おぉ〜い・・・コラッ!!」 呼びかけて見ると此方を向きオイラの存在に気付いたようだ。そしてこちらに向かって1歩2歩と歩き出したかと思ったら、谷を下り始めた。一瞬ビビッてしまいスタートが遅れたが、走って熊の下った所まで行きカメラを向けるも、電源を入れている間に熊は猛スピードで見えなく成ってしまった。その後少し歩いていたら今度は斜面の上にまた熊を発見!大きな声を出しながら歩いていたので、今度は先に彼の方がオイラの存在に気付いていたらしく、逃げて行く所だった。今考えると尺アマゴに遭うよりも、熊に遭う事の方が難しいのかもしれない。そんな事を考えるとラッキーな日だったのかなぁ?と思ってしまう
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