天気予報の『4月中旬の暖かさに成る見込み』と言う言葉につられて出漁決定なのだ!仕事が終わってすぐに車を走らせた。車止めには他の釣り人の姿は無く一安心で眠りに付いた。今回訪れた渓は今まで何度か来た事が有るが、相性が良いのか魚が濃いのか釣れる∴象がある。

夜明け前に支度を済ませ釣り場へと向かったのだが、一番寒い時間帯のはずだが余り寒さを感じることなく目的地に着いた。歩き始めると体が温かく成るほどで、出発前に薄い上着に代えて正解だった。本谷との出合いは流れが伏流して水が全く流れていない状態である。しばらく水の無い河原を歩いているとようやくチョロチョロと音が聞こえてきた。水量も十分に成って来たあたりで川虫を捕りはじめるが、思ったほど捕れない。大きめのキンパクを5匹捕った時点で我慢できずに竿を出す事にした。餌はミミズもイクラも有るし、途中でまた川虫を捕っても良いだろう。とりあえず絶好のポイントへ第一投すると目印が怪しい動きをしている。じっくり待って合わせるとしっかりと針掛りしたようだ。次のポイントでも反応が有ったが合わせるのが早すぎたようで何の感触もなく空振りだった。

5匹の川虫はあっという間に終わってしまった。それだけ魚の反応が有ったという事で嬉しいのだが…イクラでも反応するのかと思い試してみると、あっという間に元気なあまごが釣れてきた。気付くと日が差してきていてぽかぽかと暖かく完全に春の陽気である。そのせいかあまごも積極的に餌を追いかけ、目印にはハッキリとしたアタリが伝わって来るように成って来たようだ。

落ち込みの白泡の切れ目でのアタリにあわせを入れると、ズッシリとかなり重たい手応えを感じた。その瞬間反転した魚の姿をハッキリと見る事が出来た。一瞬焦ってしまった。今の位置で取り込むには抜き上げる他無いのだが、あの大物を抜き上げるなんて事が出来るのだろうか?疲れさせてから抜くか?木の枝をかわして一段下の落ち込みに誘導するか?色々考えたと思うが時間にしてみれば一瞬のうちだったろう。
本当は魚を掛けてからバラすまで、ほんの何秒かの出来事なのかも知れないが頭の中にスローモーションではっきりと記憶させられているため、かなり長い間魚と格闘していたような錯覚に陥ってしまうのだ。

餌は何でも良く反応した。今シーズンまで使った事が無かったイクラは思った以上に使いやすく、次からの釣行には欠かせないだろう。毎年の事だが、この時期にはテンカラでは釣れないので仕方なく餌釣りをやるのだが、今シーズンは何だか餌釣りが凄く面白く感じる。今考えると今回はあれだけ穏やかな春の陽気で、テンカラでも釣れたのかも知れないが餌釣りが面白くテンカラをやろうとは考えもしなかったのだ。
夢中に成りすぎて、気付くと1時をまわっていたが昼飯も食べていなかった。今日はラーメンを作っているのも時間が勿体なく思うほど釣欲が満ちているので、握り飯をほおばり釣を続けた。
餌釣りをすると、どうしても思ったポイントに仕掛けを入れるのに苦労してしまう。腕が悪いのは確かだがオイラの竿は最近余り見かけない軟調子の竿でピンポイントを狙って投餌するのにはチョット難しいような気がするのだ。だからといって硬調の竿を使えば狙いどおりにいくとも思わないが、釣具屋で竿を実際に手に取ってみるとイイ感じである。ひじょ〜に欲しく成ってしまった♪

3時を過ぎ納竿の時間である。まだまだ釣りたい気持ちでいっぱいだが、先に見える良いポイントを釣って竿をたたむ事にしよう。すでに餌はミミズしか残っていないので、中でも元気そうなのを選びだし針に掛けポイントへと投入した。何度か流して反応が無かったので、ここで潔く納竿とした。

















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