今日も暖かい日に成りそうだ。杣道を登り河床に降り立つと上着の中は汗で蒸れている。
湿ったアンダーシャツを脱ぎザックに入れ一息ついた。目の前の絶好ポイントに気は焦るが、取り合えず川虫を捕る事にした。しかし捕れる川虫は極小で餌にはとても使えそうにない。あっさり川虫を諦めイクラを取り出し餌箱に入れた。

今回は硬調の竿を新調してきたので使うのが楽しみなのだ。仕掛けを取り付け練習で竿を振ってみると今まで使っていた竿に比べかなり振込みやすい。さっそく目の前の絶好ポイントへ向け第一投である。今にも目印がツンツンきそうなのだが何度か粘って見るも反応無しだった。

好ポイントは次々に出てくるのだが、何だか何時ものようにワクワク、ドキドキとしたものが込み上げてこない。暖かく天気も良いし、始めて訪れたこの渓も素晴らしい。こんな好条件で釣が出来るのは年に何度も有るわけではない。分かってはいるのだが、どうも気分が乗らない。魚が釣れないからって事もあるのかもしれないが、一人で釣をしているとたまにはこんな事も有るのだ。人工物が何もない山奥へ来て自分一人きり『きもちイイ〜』って竿を振る時もあれば、ふと人恋しくなったりする事も有る。一人で居るのが淋しくなるなんて、オイラは渓流釣に向いてないのかと思ってしまう。


目の前に10m以上の滝が現れた。すでに滝を高巻く気にはなれず、手前の大淵を最後のポイントと決め必要以上に粘ってみた。思いきりガン玉を足し重たくして白泡の中へ入れてみると、泡の切れ目でゴツンゴツンときた!じっくり食わせて♂スて思っていると反応は無くなった。ゴツンと来た時が合わせるタイミングだったか!結局魚の顔を見ることなく納竿となった。




















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