すでに前日からの大雨洪水警報で釣りは諦めていた。朝方までTVを見て眠りについたが気に成って起きたのは7時頃だった。雨はそんなに降ってないかもしれないとネットで降水量を調べると120_位...何だか引っかかっていたものを拭い去るべく釣り場へと向かう事にした。『もしかして爆釣だったかも』と思いながらもやもやと暇な休日を過ごすより、釣りが出来なくてもとりあえず行ってみてダメならダメで帰ってくれば良い。その後はスッキリした気持で休日を過ごす事が出来る...まあ、それもそうだが今日に限っては何だかみょーに釣れる気がしたのだ。

川沿いを上流へと向かいふと流れに目をやれば当然流れはドブ濁りであるが目的の支流はもしかして大丈夫かもしれないと少しの期待を胸に釣り場を目指した。しかしやはり期待していた支流もドブ濁りである。さらにこの流れの支流を目指すとそこはかなりの増水に濁りもキツイが、ポイントになりそうな所は有るようだ。ミミズなら少しは釣れるかもしれないと思い、チョットだけ竿を出すつもりでこの支流に入った。
増水で僅かになったポイントへミミズを投入するといきなりアタリがあり、今年初めてのイワナが釣れた。濁った川を渡渉するのは大変だがポイントを求め釣り上がっていくと思った以上の魚の反応にチョット驚いてしまったと同時に餌のミミズが心配に成って来た。3週間前の釣行の残り半箱分位しか無いので足りなく成ってしまう恐れが出てきたのだ。いざと成ったらこの流れで大変そうだが川虫を探すかと思っていたらタモを忘れた事に気がついた。そこら辺掘り返したらミミズくらい捕れるかな。まあ足らなくなってから考えれば良いか。
今日釣れてくる魚はすべてニッコウイワナで7〜8寸位が多い、何年か前に来た時にはチビばかりだったし、先月この沢で竿を出した友人もチビばかりだったと言っていたのでこの釣果は大雨の成せる技か?何はともあれ楽しい釣りが続いていた。
石の裏の流れがよれている所へ仕掛けを入れると目印が怪しい動きをしている。今日は合わせが早すぎて鉤掛りしない事が何度も有ったので、よ〜く食わせてから合わせを入れると、一瞬手応えを感じたと思ったらすっぽ抜けた感じで仕掛けが宙を舞った。切れたラインの先端を見てみると、くるくるとらせん状に成っている所を見ると鉤の結びが解けてしまったのだろう。残念である。
しばらくすると小さな落ち込みがあり、両側の巻き返しはポイントになっているので左側から仕掛けを入れてみるとアタリが有った。慎重に合せるがまたしても鉤掛りしない。もっと待ってから合せないとダメなのか?今度は右側に入れてみるとここでも目印はアタリらしい怪しい動きをしているので今度は完全に飲ませてしまえとラインを送り込みかなりの時間待ってみた。そして小さく鋭く合せるとガッチリと掛っている。と同時に竿は弓なりとなり魚は力強く流れの奥へと突っ込んで行く。その先には岩がありその中へ入られたらまず捕れないだろう。何とか持ちこたえ寄せようとするが全くダメである。チョット落ち着いたかと思うといきなり走り出し何とか持ちこたえる。そんなのを何度か繰り返していた。

普段オイラは0.4号のラインを使う事が多く、今日の釣り場の場合は大物は考えられないので本来のオイラなら0.3号を使うだろうが、以前使った0.6号のラインが残っていたので横着をしてその仕掛けを使っていた。やり取りしながら『横着してよかった』なんて考えていると魚は向きを変え下流へと走り出した。増水した流れでは付いて行くのが大変である。追いつけずに竿とラインが一直線になってしまった。万事休すもうダメかと思った瞬間突然向きを変えこちらに向かってきた。助かった。しかしタモの無い今、岸に上げなければ成らないが今の場所は川幅いっぱいの流れである。しかももう少し下ると小さな滝で完全にアウト。焦っていた。今いる場所は流れの中洲って感じの所で増水で足首くらいのチャラ瀬のように成った場所だ、、、ここで取り込む事にした。しかし何を血迷ったかラインを掴んでしまったのだ。暴れるイワナはデカかった!30a後半〜へたすれば40a級かもしれない。ラインが切れるのは当然である。色んな後悔は有るが、まあ取れなかったのはしょうがない。それより今まで味わった事の無い強烈な引きは今でもこの手に感触として残っている。そして何よりこの小さな沢にあんなデカイやつがいた事がとても嬉しかった。


































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