今年もやってきましたゴールデンウィーク!私にとっては釣友と渓泊まりする事が出来る数少ない機会なのです。
毎年天候には恵まれず残念な思いをする事も多いのですが、予報によると珍しく今年のGWは天気も良くなるようです。前日になりそろそろ準備をし始めると思わぬ事態に、、、TVの天気予報で雨が降ると言ってるではないか!ネットで時間帯予報を調べてみると初日の午後から夜にかけて傘マークが付いていた。前日になり予報がくつがえるとは!それもこれも雨を呼ぶ男のオイラが支度をし始めた為だろうか?俺はほんとに雨男なのか??

何時ものように川虫くんと合流して車止めに付くと、浅川さんとシンヤさんはすでに熟睡状態だった。夜明けまではまだまだ時間が有ったが、缶ビールを少しだけ飲み明日に備えて眠る事にした。
雨と雷の音で目が覚めた。辺りは暗く夜明け前のようだが、、、午後から雨と言う予報はまた狂ったのか?
雨の中天場に向けて車を後にする。道のりは長いが夕方までに天場に着けば良いので『ゆっくり行くか』と2泊での釣行には余裕があるのでうれしいものだ。
道無き道を行き、山を越えてやっとの思いで降り立った広川原は濁流と化していた。幸い水量は渡渉できる程度なので、予定通り天場を目指す事にした。2泊分の食料を担いでの遡行はとてもキツイものがあるが、天場に着いてからのビ−ル一杯の事を想像するだけでも何処からともなく力が沸いてくるのです。午後に降るとなっていた雨が朝にずれたのだろうか、午後になったら雨も上がり今夜の宴会には盛大に焚き火も出来ることでしょう。やはり焚き火が無いと寂しいので、かえって雨が朝にずれてくれた事は、私達にとっては好都合でした。感謝、感謝。。

ある程度寝る場所を作ると川虫くんと今晩のオカズを調達するため近くで竿を振る事にした。釣り始めてすぐに濁った流れから良型のイワナが掛ってきたので嬉しくなった。更なるオカズを求めて支流に入ってみるが、中々反応が無い。支流には濁りが無いのだが、小さな流れに木々が茂って釣り難い。良さそうなポイントには中々餌を入れることが出来ないので、思い切って提灯仕掛けにしてみた。そして木々の隙間を縫って竿を伸ばしそっとポイントへと仕掛けを入れてみると、ツンツンツンとすぐにアタリが来た。軽く合わせを入れ竿を畳みながら取り込みに入ると、鉤が外れてしまった。その後何度かアタリはあるものの魚を手にする事は出来なかった。

天場に戻るとタキビストの浅川さんが火を起こし、シンヤさんはツマミを作っている。そして乾杯する頃には辺りも薄暗くなって来た。川虫くんは天場からも見える所でまだ粘って竿を振っているようだ。そのうち粘った甲斐もあり、立派な尺イワナを手に戻ってきた。何て男だ!
天場前の流れは濁っていて水を使う事が出来ないので、寿し用の飯を炊くために枝沢まで行き綺麗な水で米をといで来た。しかし今日は水を使うメニューは作れない事になる。

<Mouse On>
着替えを済ませ暖かい格好になると、本格的に宴会モードに突入した。ビール、チューハイと少し入ったところで寿しの準備に取り掛かる事にし飯盒に火を付け、ソフトクーラーから材料を取り出していた時大チョンボに気が付いた。ばらちらしの材料やドレッシング、ソースなどの出かける前に作っておいた食材をタッパに詰め冷蔵庫に入れておいた物をそのまま忘れて来てしまったのだ!私のソフトクーラーの中には、ある程度食材は有るが味付けする調味料やソースが入って無い状態なのだ。幸いにも飯盒の中に米と寿し酢は入っていたし、違う目的で使うつもりの海苔ももっていた。そして冷凍してあったイクラも無事持ってきていたのでイクラの手巻き寿しを作る事にした。酢飯が出来上がる頃には色んなツマミを食べイイ感じで腹も満たされてきている。最後のご飯物で腹が膨れると自然と眠気も襲ってくる。
今回骨酒を飲みたいと思い、明日の宴会用にイワナを焼からしていたが、結局完成する前にテントにもぐりこんでしまった。
朝目覚めるとすでに三人共起きていた。夜中にも寒くて何度か目が覚めたが、テントから出るとガタガタ震えてしまうので、焚き火にあたり何か暖かいものを腹に入れる事にした。とりあえずコーヒーを飲み、ラーメンを食すと体も暖まってきたようだ。
今日は後発隊のみっちゃん寸又さんと合流して上流を目指す予定なので朝はのんびりとしている。寝ぼけ眼で焚き火の前にぼーっと座っている時間も結構好きなのだ。そのうち日差しが天場にも届いてきたので、衣類を乾かす事にした。今からこれを着なければならないので、濡れたままでは御免である。
支度も整い後はみっちゃん寸又さんを待って出発するだけだと思っていたら『お〜い』と声が聞こえ二人が登場した。そして休む間もなく出発である。散々重たい荷を背負って来た二人であるがまだまだ元気一杯なのである。途中蛇の登場に一同盛り上がりつつ上流の釣り場を目指した。
しばらく遡行に専念していたが、そろそろ竿を出す事にした。今の時期のこの渓では所々残雪も有る位で、毛鉤では厳しいと言う事なので餌釣りの用意をしてきた。満足な釣果を得て余裕が出来たら状況を見て毛鉤を振ることにし、まずは初めて購入してきた蜂っ子を付けて釣り始めた。

最初中々アタリが出なかったが、周りで徐々に釣れ始めた。そのうち川虫くんが尺クラスをあげ、皆おおいに盛り上がり同時に期待も膨らんできた。
私にとっての最初の獲物は8寸弱位のイワナで、白斑も無く綺麗なヤマトイワナだった。。
川虫くんは絶好調で、すでに何本かの尺上をあげていた。私も好ポイントを前に負けてはいられないと気合が入るが、仕掛けを枝に引っ掛けてしまい気合は空回りである。
落ち込みからひらき、そして流れが岩にぶつかり撚れているポイントへ餌が流れると、目印は流れとは反対方向へ静かに移動し始めた。アタリだ!慎重に合せるタイミングを見計らい(正直何処の時点で合わせを入れるべきかイマイチ分かっていない)慎重に小さく鋭く合せをいれた。すると竿は弓なりだが、ラインの先は何事も無かったかのようにゆっくりと上流へ移動している。デカイ!そして急に落ち込みの深みへと走り出した。一定のテンションを保ち魚に着いて行くと今度はUターンしてこちらに向かって来た。自ら下流の浅瀬に向かって来たのだ。今の場所なら取り込むのには絶好である。落ち着いて魚とのやり取りが出来無事大物を手にする事が出来た。
サイズを測ろうとメジャーを充てようとするが魚が跳ねて上手く測れないので、私が魚を持ち川虫くんに測ってもらうと32cmだった。しかしその魚体、体高などは32cmとは思えないほど大きく厚いものだった。この1尾で私はかなり満足な気分に成ってしまった。

昼も過ぎ腹も減ってきたので昼飯休憩する事にした。今日は良い日に当たったようで皆釣果が良く尺上もかなりの数上がっていたのでこの後はテンカラ竿を振る事にした。
そしてすぐに反応は有った。しかし魚が鉤を咥えた感触がコツンと手に残ったが、鉤掛りせずに仕掛けが宙を舞った。

<Mouse On>
次も小さなポイントで、今度は魚が水面に出るのが見え合せたがこれもダメだった。昼が過ぎ気温が上昇した事もありテンカラでも反応が良く成って来たようだ。
落ち込み脇の巻き返しにふわりと毛鉤を落とし少し待ったが何の変化も無く、次のキャストで浮いた毛鉤をちょんちょんアクションさせ誘ってみると大きな魚体が水面直下で反転したのがはっきりと見えた。食った!同時に合せている。大物だが1.5号のハリスに物言わせ強引に寄せてきた。『タモ有るよタモ!』とみっちゃんの声は聞こえていたが、毛鉤もガッチリ掛っていると確信していたので余裕をこいていた。ラインを掴んで魚に手を伸ばした瞬間、魚が毛鉤から外れてしまい足元の流れの中へと戻っていった。

実績のあるポイントでは川虫くんが竿を出し、すぐ後では私以外全員が固唾をのんでそれを見守っている。
私は少し下流の小さなポイントへ毛鉤をキャストしていると皆が騒いでいるのに気が付いた。駆け寄って見るとかなりの大物が掛った事が分かった。竿の曲がり方川虫くんの体の力の入り具合は尋常ではない。何度か走られこらえている川虫くん。


<Mouse On>
少しずつ寄せみっちゃんの用意したタモに収まった魚体を見て驚き、言葉になるのはただ『をぉぉー』と5人の重低音が小さな谷に響くのみである。

時間的に最後と成るポイントではシンヤさんが掛けた!すでにお昼前の段階で皆が竿をだした後のポイントから36cmをあげているシンヤさんは、得意のオーバーアクションで『ダメだ糸が切られる!』と全員の注目を一気に集め、なぜか笑いを誘っているようだ。最後の見せ場をシンヤさんが締めくくり、この時の皆の笑顔はとても印象的で今でもはっきりと私の胸に刻まれているイイ瞬間だった。

バカなが隊の釣行記  寸又さんの釣行記


































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