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近場探釣(その4)
以前この渓に訪れた時には、時間が無くて滝の手前までしか竿を出す事が出来なかった。今回はその滝上に行ってみようと思いやってきたのだ。以外にも、前回来た時とは水量がかなり少なくなっているため、滝を直登する事が出来そうである。今回本当はこの滝の巻道が何処かに有る筈なので、それを探す目的も有ったのだが、面倒臭いのでそのまま滝の中を進む事にした。最初の滝は滝壷をヘツって右側に取り付き簡単に越える事が出来たが、次の滝は左を直登したが降るのはチョット危険そうである。帰りは巻道を探す事に成るだろう。
ここで竿を出してみる事にした。水量はかなり少ないようでチョロチョロだが仕掛けを入れるとすぐにアタリがあった。ポイント毎に可愛らしいアマゴが食いついて来て、魚影は濃い様だ。
またすぐに滝が現われた。流れの中に足場を求め難なく越える事が出来た。全部で滝を4つ越え、ガイド本によればこの先は悪場も無く穏やかなあまご釣り場が続くそうである。所謂滝上に出たらしい。
滝上の魚の濃さと小ささは相変らず変わらないようであるが、そのうち足首ほどの深さの流れに有る石のエグレから中々良い引きの魚が掛った。引き味を楽しみつつ取り込むと、状態の良い綺麗な8寸あまごだった。良型も居る事に少し安心して、少しだけ写真を撮らせて貰い流れに返した。

その後チビあまごが良く釣れる中にも、良型も何本か混じる釣果に満足しテンカラに替える事にした。ラインを半分くらいにして、殆んど提灯テンカラのように釣っていると、陽射しが眩しい位だったのが一転雲行きが怪しくなって来た。
そして遠くでゴロゴロと鳴り始めたのだ。時間は昼前でまだ早いのだが、そろそろ引き返そうかと思っていると、突然目の前に滝が現われた??滝壷はこの規模の沢に似つかわしくないほど大きくて深く圧倒させられてしまう。しかし、滝上を釣っていると思っていたのだが、どうやら滝が連立する中を釣っていただけだったようである。
そんな事を考えていると、すでに頭上に雷はやって来ていた。ドッカンと張り裂けんばかりの爆音を響かせ、バケツをひっくり返したような大雨が体を叩き、まともに前を見ることも適わないほどである。余りに急すぎる落雷豪雨にマジビビリで下山を急いだ。左岸の斜面に取り付き登り始めた頃には雨は弱まり一息着いた。傾斜のキツイ斜面に行き詰まり、何度もトラロープを出し懸垂下降をしながら林道を目指していると、最後の方で何となく踏み後らしきを見つけたが、これが探していた巻道なのかは今一良く分からない状態である。もう一度行って今度こそは滝の上で竿を出して見たいと思った。


































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