早川を案内してくれたＨさんが、水曜に休みを取れると言うので寸又のあまごを釣りに行こうと決めていた。しかし前日になり天気予報が急変して当日は雨、しかも雷を伴った豪雨と言うのだ！Ｈさんと話して無理して奥に入るのは止め、車から直ぐの釣り場に行く事にした。とは言っても、さて何処に行くか色々考えをめぐらせて見る。せっかくＨさんと行くんだからボーズは嫌だし、増水したら直ぐに逃げられる所じゃなきゃいけないし、中々思い当たる渓は無いのである。そんな中一箇所思い付いた渓が有った。何時もは釣れないのだが増水すると何処からか良型が沸いてくるかのように爆釣する。そんな思いをした事がある渓が有ったので、もう一度増水した時に確認してみたいと以前から思っていたのだ。Ｈさんと相談して始めは本流を少しやって、雨が強くなってきたら移動して例の沢に行き水量が増え始めたら竿を出そうと言う事に決まった。
釣り場に着くと予報よりも早いが、パラパラと雨が降り出した。この雨で魚の活性が上がってくれる事を期待して入渓した。今降り立ったこのポイントは丁度川幅が狭まる区間でいきなりの好ポイントである。Ｈさんは餌で、私は先週餌竿を折っていたのでルアーでつり始めた。暫くアタリの無いまま釣り進み流れ込みからぶっつけの淵と言うポイントで最初に私がルアーを何度か投げたが反応無くＨさんに交代した。後で見ていると流れ込みの筋の手前で目印が大きく引き込まれた。大きく竿を曲げ寄せてくる途中で一瞬見えた魚体は予想外に大きい！正直この釣り場で良型が居るなんて思って無かったので驚いてしまった。
取り込んだあまごを測ってみると尺には足りなかったが29センチである！Ｈさんもこの釣り場での意外な良型に『この一匹でもうおなかイッパイ♪』と言っている。早速カメラを構えたが、朝早くの雨にしかも狭い場所なのでとても暗く、思うように写真が撮れずにいると、電池が無くなってしまった。
その後餌にもルアーにも釣れてくるのは小さいのが多いが、思ったよりも魚影が濃いと言う感じである。
いよいよ雨も本降りに成りはじめ、予定通り釣り場を移動する事にした。そして目的の小沢に着くと水量は平水のようなので、早めの昼飯を食べながら増水を待つことにした。
暫くして流れを覗いてみると、良い感じで濁りが入り始めていたので早速竿を出してみる事にした。テンカラ竿に仕掛けを付け、Ｈさんに貰った天然ミミズを笹濁りの流れへと放つと直ぐに反応が有った。しかし良型の魚体が一瞬見えたのだがミミズを咥える事は無かった。
次のポイントではチビあまごの応酬でキリが無いので先へと進んだ。そのうちＨさんが、7〜8寸ほどのイワナをあげたが、まともな釣果はこれだけだった。直ぐに濁りがキツくなりあっという間にドブ濁りである。当然釣りは中止で不完全燃焼でした。
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