9月に成ると如何しても行きたくなる釣り場が有る。時期的な事も有るのかもしれないが、その釣り場の魚は、この時期毛鉤で良く釣れるのだ。ここ何年か一年の締めくくりの釣行はこの場所を選択する事が恒例に成ってきている。
同じような思いを持つ有る釣り仲間の『まるちゃん』から連絡が有り、この時期に成るとオイラの顔を思い出すんだそうです(笑) そして、御一緒する事に成った。
去年一緒に行った堀池くんにも連絡すると、その日は都合つくと言う事で、去年のメンバー三人で源流を目指す事にした。

車止めで仮眠して、夜が明ける頃に支度を始めると、堀池君がなにやら怪しい動きをしている。
聞くと『靴が無いっ!』と固まっているので、『登山用の靴忘れちゃったの〜?』とオイラ…この時まだ事の重大さに気付いていなかった。
『渓流シューズで行くしかないね〜』って言うと
『渓流シューズを忘れちゃっただよ』と堀池君、顔面蒼白!
『じゃ、じゃあ、怖いけど登山靴で渓流歩く?』ってオイラ・・・・・渓流釣りをやる人なら分かると思うけど、普通の靴で渓流を歩くのはとても危険なのです。

『登山靴も無いだよ。今履いてるサンダルだけ』……ガ〜ン
結局、オイラは登山靴と渓流シューズを持っていたので登山靴を貸すことになった。釣り場までのアプローチはまだ良いのだが、問題はこっからである 。堀池くんは登山靴での渓流歩きに成る。つるんつるんで滑りまくり、チョットでも油断すれば、転倒→滑落→大怪我→遭難→ヘリ、、、ん、ちょっとヘリ乗ってみたいかも…イヤイヤそりゃーまずいっしょ! なんか変な事を考えちゃうのだ。

何はともあれ釣り開始、でもっていきなり釣れちゃうのである。やっぱこの釣り場、この時期のテンカラは凄いのだ。

『堀池くんきー付けなよ。まじで頼むから無理しないでよ』
なーんて言いながらゆっくり釣り進んで居ると、なんだかんだで堀池くん、普通に付いてくるのである。
途中では堀池くんが登山靴って事忘れて、釣り上がるペースも普通に成っていた気がする。
本人としたら滑りまくりの靴で大変だった事だろう。




去年に比べ驚くほどシャープな体型に変身してしまったまるちゃんだが
丁度オイラが見ている時の事、合せをくれた竿がすんごい事に成っている。
ラインの先はオイラが居る場所からだと岩に隠れて見えないのだが中々寄って来ない感じだ。
しばらくやり取りして岸にズリ上げた魚を見てビックリである

『でか〜!』思わず声が出てしまった。
ヤマト岩魚はとても貴重な魚なので、綺麗なヤマトを釣りあげると思わず『ヤバッ』って感じですぐにリリースしてしまうまるちゃんなのだが、さすがにこの魚はカメラに納めさせてもらった。
大台の40pには僅かに届かなかったが、こんな魚は中々見れるもんではないので一同興奮状態である。
しばらく見ていたかったが弱ってしまうので、早々に流れにお帰り頂いた。
それにしても綺麗でなんとも迫力のある魚だった。今日はこの魚が見れただけでもキツイ山道を苦労して登ってきた甲斐があったってもんである。


















納竿ポイントが近づいてきた。
以前オイラが尺物を掛けた瞬間をまるちゃんが激写してくれ
去年は堀池くんが掛けた瞬間をも撮り逃さなかった。
そして今年はまるちゃんに竿を出してもらうことにした。
オイラはカメラを構えしばらく集中しているが魚の反応は無いようだ。
しかし、諦めかけていたその時、竿が曲がった。
そして右足が上がった瞬間をオイラは逃さなかった。
2009年、しめの釣行はやはりここだった。
そして、やっぱり楽しく、記憶に残る釣り旅になったのでした。


































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