GWの伊豆釣行では散々な目に遭ってしまい、今シーズンはまだ魚を釣っていないので、どうしても釣りたいという思いが強く、何処か釣れそうな所が無いかと色々と考えていた。しかし井川の畑薙手前では道路崩落のため通行止めで行くことが出来ないので、比較的簡単に行けてテンカラでも釣れそうな早川水系に出掛けてみる事にした。
5月9日
井川に行くのとは違ってR52は運転するには楽なのだが、夜中でも交通量が多いため、飛ばして走っても前の遅いトラックに追いついてしまう。抜かすポイントがあまり無いので諦めてゆっくりとトラックの後ろについて行く事にする。

しばらく行くと『早川』の標識が見えてくる。
地図で見るとここからそのまま西に目をやると赤石岳や聖岳がある。R52で来ると本当に近く感じるのだ。
ここから左折して早川の渓流沿いを行くが、最後のコンビニが早川町の入り口にあるので、昼飯と日釣券を買い求める。
今日は先日購入したランニングラインを試してみたく、本流を3〜4時間だけ釣って帰る予定です。いつもテンカラで使っているラインはフライの下巻き用のラインで軽くて張りがなく、小さい渓流で使うにはラインの重みで毛鉤が不自然な流れ方に成ったりすることも無くとても使いやすいのだが、本流で長いラインを振るには大変で疲れてしまうのです。
今回試してみたいランニングラインは、少し重たいが簡単に長いラインを飛ばすことが出来るのだ。

本流沿いを走っていると、夜が明けはじめたので車から降りて本流の流れを見てみると、まっちゃっちゃのドブ濁りです。
しょうがないので支流に入ってみる事にした。

天気が良く新緑が映える中、気持ちよく釣り進むが、2時間ほどしても全く魚の反応が無くチョット不安になって来た。
渓流沿いには登山道が付いているので何度も登山道にのぼり釣り飛ばしてみるが一向に釣れる気配が無いのだ。
予定の4時間を超え、5時間全く反応無しで嫌に成ってしまった。
このまま粘っても釣れる気がしないし、ランニングラインの感じもつかめたので、予定通り一旦帰って三保にボート釣りしに行く事にした。

自主解禁から二回目の釣行にして今だに魚の写真が無いとは、かつて無かった様に思うのだが、、、なんだかつり方忘れちゃった気がする(^^;;


とりあえず渓流で一本釣らなきゃ気が治まらない。最近ここ何年かこの時期はイカ釣りや黒鯛の落とし込みなどに夢中に成る事が多かったが今年はそうはいかない。どうしても1本釣らないとって思ってしまい、仕事になってしまった16日は諦めたが、23日は渓流に行くことをかたく決めていた。
5月23日
22日朝電話で道路工事事務所に確認したところ、通行止めだった畑薙湖手前の道路が通れるようになったとの事で、行き先は決まった。
この時期良く釣れるポイントだ。
ただ一点気に成る所はあるのだが、、、

田代にある『つりけんくん』は自販機なので夜中でも買えて便利です。
井川に渓流釣り行く回数が極端に減ってしまったここ何年かは、年間の鑑札ではなく此処をよく使っているのです。
此処で眠く成ってしまったので少し仮眠してから更に山奥へ向け車を走らせた。
今回は中途半端はやめて、夜明けから丸一日どっぷりと山奥の人に成るつもりで、井川メンパに弁当詰めてラーメンやコーヒー用にガスバーナーも、昼寝用にはエアマットまでザックにしのばせてあるのだ。完璧である!

釣り場につき水量を見てみると、ちょーどイイ。
雪代で水量多いかもって心配も吹き飛んだ。
そこにはテンカラやるにはバッチリな流れがあるのです。
すぐに仕掛けを竿に着け、今回のために巻いた見えやすい毛鉤を結んだ。
ふわりと静かな水面に毛鉤を置く様にキャストすると、プカプカと浮いて流れているが、そのうちざわめく流れへと吸い込まれてゆくと、水分を含んで浮力を失った毛鉤は水中へと消えていく。
今回巻いてきた毛鉤はエルクヘアーを使って普段より浮力の大きなものにした。ふだんは殆ど毛鉤は水面下を流すのだが、今回はより魚の出方の見えやすい、毛鉤を浮かせて釣る釣り方。新しく買ったオモチャ、ビデオカメラを持ってきているので、魚が水面を割って出る瞬間が撮れたらと思っているのだ。

しかし全く反応が無いまま何時間も過ぎてしまった。水面下を流したほうが魚も出やすいので、毛鉤を水につけ浮力を無くし沈めて流しても全く釣れない。釣れないと言うより魚が居ないって感じだ。テンカラやってると釣れなくても毛鉤に反応する魚が見えたり、流れに近づいた瞬間に走られたり、何らかの反応はあるのだが、今日は全くそういうのが無いのだ。
このポイントは4月に友人が餌釣りで入っていて、全く釣れなかったと言っていた。こんな事は今まで無かったので、去年の台風の時に多くが流されて、魚がほとんど居なくなったんじゃないかと心配していたのだ。

あまりにも釣れないので、今まで見向きもした事無かった小さな沢に入ってみることにした。
テンカラでは厳しすぎるほど小さな沢で、ブッシュも多くラインを短くして木をよけつつ竿を振れる場所を探しながらなので、よさそうなポイントがあっても毛鉤を流せないことが多いのだ。
そんな枝沢に少し開けた所があり、流れを見ると小さな落ち込みに成っている。
落ち込んだ脇に毛鉤を落とすと水面下に魚の姿を微かに見ることが出来た。
朝5時頃から只今15時過ぎまで、一日竿振ってようやく魚の反応を見ることが出来テンションもMAXです!
もう一度、二度、毛鉤を落ち込み脇の巻き返しに落とすと、ついに来たー!警戒してるのだろう、素早くバシャっと出た!
枝沢だけあって、魚体は細いけど綺麗なヤマトイワナだ。小さな一匹のイワナでこんなに嬉しかった事がかつて有っただろうか!?
ようやく竿をしまう決心がつき引き返すことにした。帰りは渓流沿いに沢山生えている山独活を採りつつ、ゆっくりと山を下った。


































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