毎年渓流釣りや黒鯛釣りに何度かご一緒している虎岩さんと、意外にも初めてとなるポイントへ行く事にした。去年虎岩さんは頚椎ヘルニアの治療で釣りどころではなかったので、じつに2年ぶりの再会なのだ。正直行きの車の中で話して気づくまで、2年も会ってないとは想像も付かず、ついこの前あったばかりの様な気がするのでビックリしてしまった。歳をとると時間の感覚がおかしくなってくるんだね〜。ほんと歳とった事実感いたしました。
さて,初めての沢なので、とりあえずは下流から直ぐに竿を出し始める事に。
虎岩さんは川虫をとり、自分はミミズを持って来たので鉤にチョン掛けした。この沢は上流に取水堰が有り大量の水が抜かれているようで、川の水はかなり少ない。そのせいか川の中の石にはビッシリと茶色いコケがついているのだ。
ここ何年か気に入ってアクアステルスラバーソールの渓流シューズを履いているのだが、不満はほとんど無いがコケには弱いのだ。フェルトでもコケは怖いがその比ではない。
びびりーのへっぴり腰で渡渉をしながら釣り歩いた。
直ぐに1本釣れたのだが、その後の魚の反応はイマイチである。しかし大きなポイントでは魚が走ることが多く、釣れない割には魚影は濃いように感じる。魚影は濃くてもスレているようで釣果はイマイチのまま取水堰まで来てしまった。ここまで来て川原などには新しい足跡を何度も見ているので、昨日あたり釣り人が入っているようだ。

取水堰を越えると水量は多少増えた感じである。それに伴い魚の反応も良くなって来た。

すぐに餌釣りに満足するくらいの釣果があり、渓も開けてきたのでテンカラがやりたくなってきた。

テンカラに変えると、反応が有ったり、走られたりは沢山有るのだが、中々毛鉤に掛からない、というか、毛鉤を咥えないのだ。
そのうちこれらの反応が皆背尻である事に気付き、背尻を中心に狙ってゆくと、最初の一匹がようやく釣れた。
虎岩さんに釣れた事を知らせようと、そちらに目をやると虎岩さんの竿も曲がっていた。テンカラで最初の一匹をダブルヒットさせてからは、魚が毛鉤を咥えるようになってきた。
開けた釣り場で、テンカラ向きのポイントが続きます。
何時も感じるのだが、テンカラやると朝一から爆釣って事はほとんど無くて、だいたい爆釣に成るのは午後に成ってからの事が多い。
釣り場が山奥でアプローチに3時間4時間掛かる様な釣り場は、午後の1時2時に成ると帰りの事が気になりだし、そろそろ納竿の時間に成ってしまう。釣れ始めて、これからって時に竿を仕舞うのはなんとも勿体無い気がするが、日帰りの釣りなのでしょうがないのだ。
釣り歩きながら、天場によさそうな平地を見つけると、ここで一泊したいな〜と何時もながら思ってしまうものだ。
虎岩さんの竿が曲がり、『おおっ』と思い見ていたら、竿先はさらに突っ込んでいき、中々抜き上げる事が出来ない様子から、大物が掛かった事が分った。

そしてしばらくのやり取りから上がってきたのは、9寸サイズの良い奴でした。虎岩さんはあまり渓流魚を食べないので、持って帰ったとしても1本か2本だけです。今日も食べる気は無いと言って、すべてリリースしていた。
そう言えば今回釣れた魚は肥えているのが多く、塩焼きで食ったらさぞ美味かったろうに、すでに骨酒用に焼きからしてしまったので、1本でも塩焼きで食べれば良かったとチョット後悔しているのです。

二つ目の取水堰が近づいてくると、だんだん水量が減ってきた。そして緑色の苔が異様に多くなり、川底の石にびっしりとくっついている。時間も良い頃合になったので、納竿して取水まで歩くことにした。ラバーソールで苔だらけの流れを渡渉するのは非常に神経質に成ってしまう。そのせいもあってか左膝が痛み出した。帰りの登山道では曲げられないくらいに成ってしまい、苦労して下山したのです。


































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