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近場探釣(その3)
先月の近場探釣の際タラの木の群生を発見した。そろそろ丁度良い時期になり気に成っていたので出掛けてみる事にした。今回はタラ芽が主目的で、先月時間切れで越えられなかった堰堤を越えての探釣はついで≠ネのである。

林道沿いにタラ芽を探し歩いていると、最近採られたばかりといった感じのタラの木が並んでいた。『遅かったか!』タラ芽は狙っている人も多いのだろう、なかなかタイミングが難しい。それでも良く見ると斜面を下った所などには、少し残っているものもあった。下ってタラ芽を採り登り返すを何回か繰り返して居ると、タラの木の群生場所に着いた。林道から一気に斜面を駆け下りて見ると、人が入っては居るようだがタラ芽はまだ残っていた。とても手が届かないほど背の高い木には丁度美味そうな芽が付いているのだが、折ってまで採るわけにも行かず諦めてまた斜面を登り返した。しかし中には枝を折ってタラ芽を採る輩が居るようで、何本かの折られた枝が無残に転がっていた。
その後も林道沿いに探してみたが、採りやすい所の芽は皆採られた後だった。しかし去年食べられなかった分、今夜の天ぷらは楽しみである。

林道終点まで来ると堰堤の連立した上流に出る事が出来た。もう一つ越えると堰堤はやっと終わりのようである。そして滝を越えた場所から竿を出す事にした。しかしこの沢の流れはとても細く、両岸から張り出した木々の新緑は光を遮り、何だか暗く不気味な感じがした。竿を4mほどに縮め釣り始めたがこれでも竿は長いくらいである。
しばらくすると小気味良いアタリとともに可愛らしいあまごが釣れたが、その後はアタリが有っても中々鉤掛りしないのだ。結構スレている感じを受けた。あまりにも細い流れは私好みではなく、いよいよブッシュがひどくなりとても竿を出せそうも無いので1時間もやらないうちに納竿してこの沢を後にした。まあ渓相を確認して小さいがあまごにも会えたので良かったが、次来る事は無いだろう。

今日は午後から仕事で昼までには帰らなければならないのだが、それでもまだ時間が余るので近くの沢を覗いてみる事にした。ここは何年か前テンカラで入り口付近を少しだけ釣った事が有るが、少し奥まで行くと以前の印象とは違って渓相はとてもイイ感じである。早速ミミズを鉤に付け釣り始めた。
やはり木の枝が張り出していて釣り難い所も有るが、最初の沢と違って水量も有るし釣っていて楽しい。魚も濃い感じがしたが警戒心も強いようだ。
ツンツンとアタリが来て合せると鉤掛りせずすっぽ抜けてしまう。それではと、アタリがきても我慢して少しラインを送り込んで、鉤を飲ませようとすると、ミミズを吐き出してしまう。
合わせを入れた時に鉤掛りさせるのには、その一瞬を逃してしまうともうダメなようで下手糞な私には合せる一瞬のタイミングがイマイチ掴めないで居た。それでもまぐれで掛ったあまごは小さいがとても綺麗な色合いである。
そこそこ魚影は有る様で、この渓相なら大きいのが居てもおかしくないだろう。今度来る時はゆっくりとゴルジュの上まで探ってみたいと思った。


































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